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子供の頃、毎日テレビの前に夢中になって、奇抜な怪獣の映像に触れたのは最高の思い出だと思います。知らず知らずのうちに、怪獣は私たちの心の中で大切な存在になりました。数冊の限られた本や資料を手に取って何度も読み返し、怪獣への知識と感動を深めていきました。時が経つにつれ、長い間、私の人生から怪獣は姿を消したように見えました。時代を取り巻く環境の大きな変化に伴い、人々の精神的な消費もより豊かになりました。目新しさや視覚的な刺激を追い求め、私の子供の心の中にあったヒーローは時代遅れになり、次第に本来の心を失っていくように思えました。
しかし幸いなことに、父の仕事を引き継ぎ、芸術を学ぶためにアカデミー・オブ・ファインアーツに入学し、その後パリに留学しました。 20年以上この道を経て洋画を中心に活動していますが、いまだに遊び好きで映画やテレビ作品のグッズを集めるのが好きな大きな少年です。
「変なもの」好きは昔から心の中に眠っていましたが、一連のハリウッド映画のコレクションを通じて、プロップ時代の偉大さをより理解するようになりました。私にとって、それは譲れないユートピアであり、自分を緩め、リラックスできる世界です。
あるとき、なにげなく検索すると昭和の怪獣が目の前に現れました。それは、完璧に復元された怪獣でした。それ以外に何も覚えていないのですが、そのシンプルな姿に魅了され、私は、怪獣のコレクションをし始めました。これから私は川に落ちるしずくのように河川と一体化し、とめどなく流れる川に流され続け、その世界に引き込まれてしまったのです。原型のコレクションから、原型製作を初め、すると作品が受け入れられ、こうして私はついに原型師になりつつあります。
大熊悠真